1. アプリケーションの背景

スイッチング電源は異常な動作条件下で過熱し、電源が焼損したり、深刻な場合には火災を引き起こしたりします。電源設計の過程では、過熱保護機能が必要であり、非常に重要です。特に、100W を超える高出力電源や屋外 LED ライト、LED スクリーン電源は、それ自体が発熱したり、動作環境の温度が高くなったりするため、過熱保護を設定する必要があります。また、放熱環境が良くない鉱山用ランプ電源でも過熱保護を追加する必要があります。

2. 保護原理

温度スイッチは機械的な受動部品で、主に制御ループ内に設置され、内部の熱に敏感な要素であるバイメタルシートを介して外部温度を感知し、変形、接触の切断、抵抗が 50mΩ から無限大に変化して、制御ループ信号が与えられ、IC または MCU は信号を受信した後、MOS チューブまたはその他の実行部品を介して主回路電流をオフにし、機械全体の保護の役割を果たします。

周囲温度が低下すると、熱感応素子は初期状態に戻り、接点が再び閉じ、抵抗値信号が50mΩ以内で制御ループに与えられます。その後、アクチュエータはプログラム設定に従って動作します。

3. 取り付け位置

• パワーチューブの近く: スイッチング電源のすべてのコンポーネントの中で、パワーチューブの加熱温度は最も高く、通常、動作温度は 130℃ を超えることはできません。130℃ 未満の温度スイッチを選択し、熱収縮スリーブを介して温度スイッチをパワーチューブに貼り付けると、熱をよりよく伝達できます。

• トランス: 温度スイッチをトランスコイルの近くに配置して、コイルの温度変化を十分に感知できるようにします。

• PCB ボード上: PIN フット付きの温度スイッチを選択し、ウェーブはんだ付けで PCB の穴に挿入して、温度スイッチが電源内の周囲温度を感知できるようにします。

• ヒートシンク: ヒートシンクの表面に貼り付け、熱伝導シリコンで接着するか、ヒートシンクスロットに直接挿入できます (温度スイッチがスロットの内壁に密着できるかどうかに注意してください)。

• シャーシの内壁: 金属製の取り付けブラケットで固定します。

  
  

4. タイプの選択

• 容量: 設置スペースの問題を考慮して、製品のシェルサイズは 2 種類あります。大きいモデルは BW-BCP で、サイズは 15*7*3.5mm です。小さいモデルは BW-ECP で、サイズは 12*5.5*2.4mm です。超薄型電源では、設置スペースが限られているため、BW-ECP が一般的に使用されます。

• 電流: 温度スイッチはループを制御するために使用されるため、温度スイッチを流れる電流は MA レベルの信号電流であり、BW-BCP の定格電流は 5A、BW-ECP の定格電流は 2A で、どちらも MA レベルの電流より大きいため、両方のモデルを適用できます。

• 保護温度: 通常は 85 ~ 130℃、ギアは 5 度ごとに、設計と取り付け位置に応じて異なる温度を選択します。たとえば、パワー チューブに近い場合は通常、高い方の 125℃、120℃、115℃ を選択します。シェルに取り付ける場合は、低い方の 85℃ または 90℃ を選択します。

• 接点スイッチ形式: 常閉と常開の 2 つに分かれています。常閉は初期状態の接点が閉じ、保護温度に達すると接点が切断されます。

常開はその逆です。設計に応じて異なるスイッチ形式を選択します。

常閉モデルは BW-BCP と BW-ECP、常開モデルは BW-BOP と BW-EOP